日本共産党米子市議団の
又野史朗です。私は、議案第85号、令和元
年度米子市
一般会計等の
決算認定について、認定に反対する立場から討論をさせていただきます。理由を3点述べさせていただきます。
まず1点目は、
同和対策事業の
固定資産税の減免についてです。これについては、令和元年度に220件、金額にして321万593円の減免を行っています。しかし、この
固定資産税の減免の根拠となっていた法律は2002年に失効し、終了をしています。そのため、多くの
自治体でこの
減免制度を廃止しています。根拠となっていた
法律自体が終了しているため、
固定資産税の減免は本来の
減免制度によることになり、区域を限定したこの
減免規定は法律に反するのではないかという指摘もあります。
固定資産税の減免は、
特定区域に限定したものではなく、
一般施策として行われるべきものであり、早急に見直すべきです。
2点目は、
ふるさと納税についてです。この
ふるさと納税制度については、住んでいないほかの
自治体に寄附した金額の多くが、本来、
行政サービスへの対価として、住んでいる
自治体へ納める税金から免除されるということになり、地方税の趣旨に反するものだと言われています。ただ、この制度がある以上、何もしなければ税をほかの
自治体に取られてしまうため、
自治体は
ふるさと納税に知恵を絞らなければならない状況となっています。そのため、多くの
自治体が返礼品の充実に熱心になり、本来の趣旨とは離れ、
インターネットショッピング状態にあると言われ、過剰な返礼品など、様々な問題が全国では起きています。本来、
自治体はこのようなことに知恵を絞るのではなく、質の高い
行政サービスを提供することに力を注ぐべきです。
自治体を税金の取り合いに駆り立てるような
ふるさと納税、これは廃止するべきであると考えます。
3点目は、
マイナンバーカード取得促進事業についてです。今議会の答弁によると、米子市での
マイナンバーカードの交付率は17.34%とのことです。政府は
特別定額給付金や
マイナポイントなどを利用し、
マイナンバーカードの普及を図っていますが、ふだん利便性が感じられず、まだ多くの国民が持つことに疑問を感じている
マイナンバーカードの取得率、20%にも至ってないということです。
マイナポイントというニンジンをぶら下げて、カードの普及を図ろうとする、とてもまともな政策とは言えない方法を使ってまで進めようとする
マイナンバーカードの促進は、見直すべきであると考えます。
また、
マイナンバーカードによって、国は
個人情報を一元的に管理しようとしていますが、
官民データ活用推進計画が閣議決定されたように、本人の知らないところで一元的に管理された
個人情報が
民間企業にも提供される可能性があります。
プライバシーがなくなるような
危険性をはらむ
マイナンバーカードは、推進するべきではないと考えます。
以上で
反対討論を終わります。議員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
○(
岩﨑議長) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) ほかにないものと認め、討論を終結いたします。
これより6件の議案を順次採決いたします。
初めに、議案第86号から第90号までの5件を一括して採決いたします。
5件の議案に対する
委員長の報告は、それぞれ
原案可決及び原案認定であります。
5件の議案について、原案のとおりそれぞれ可決及び認定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 御異議なしと認めます。よって、5件の議案は、原案のとおりそれぞれ可決及び認定されました。
次に、議案第85号、令和元
年度米子市
一般会計等の
決算認定についてを採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は、原案認定であります。
本件について、原案のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○(
岩﨑議長) 起立多数であります。よって、本件は、原案のとおり認定されました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第3 議案第91号
○(
岩﨑議長) 次に、日程第3、議案第91号、令和2
年度米子市
一般会計補正予算(補正第9回)について、議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
伊木市長。
○(伊木市長)(登壇) ただいま御上程をいただきました議案第91号につきまして、御説明をいたします。
議案第91号、令和2
年度米子市
一般会計の第9回の補正予算は、
新型コロナウイルス感染症対策として実施する諸事業について、所要の経費を計上しております。以下、その概要について、御説明をいたします。
まず、民生費ですが、子育て世帯への商品券給付事業は、住民税非課税またはこれに相当する子育て世代を支援するため、市内の小売業、生活関連サービス業、宿泊・飲食業の各店舗において使用できる商品券を配布するものです。
次に、商工費ですが、米子に泊まろう宿泊応援キャンペーン事業は、鳥取県及び島根県在住の方を対象として市内の旅館やホテルに宿泊された際に、国のGoToトラベルキャンペーンに上乗せして本市独自の助成を行うものです。
次に、教育費ですが、小学校感染症対策・学習保障等支援事業及び中学校感染症対策・学習保障等支援事業は、学校内での感染症対策の徹底と併せて、児童生徒の学習を保障するために必要な備品等の整備を行うものです。
以上、
一般会計の第9回の補正予算について御説明いたしましたが、この補正予算の財源としましては、地方創生臨時交付金等の国庫支出金及び財政調整基金繰入金により収支の均衡を図っております。詳細につきましては、お手元に配付しております予算説明書を御参照いただきたいと存じます。
なお、
新型コロナウイルス感染症対策に関する予算措置につきましては、引き続き状況に応じて必要な対応を図ってまいりたいと考えております。御審議をよろしくお願いいたします。
○(
岩﨑議長) これより本件に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております本件につきましては、
予算決算委員会に付託いたします。
委員会審査のため、暫時休憩いたします。
午前10時40分 休憩
午後 1時23分 再開
○(
岩﨑議長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
それでは、議案第91号について、
委員会の
審査報告を求めます。
田村予算決算委員長。
○(
田村議員)(登壇)
予算決算委員会の
審査報告をいたします。
当
委員会に付託されました
予算関係の議案1件について、休憩中に全体会を開き、
分科会で個別の審査を経て、再度全体会を開き、採決した結果、議案第91号、令和2
年度米子市
一般会計補正予算(補正第9回)につきましては、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で
予算決算委員会の
審査報告を終わります。
○(
岩﨑議長) 以上で
委員長の報告は終わりました。
それでは、ただいまの
委員長の報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 別にないものと認め、討論を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は、
原案可決であります。
本件について、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 御異議なしと認めます。よって、本件は、原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第4 議案第92号
○(
岩﨑議長) 次に、日程第4、議案第92号、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う
地方財政の急激な悪化に対し
地方税財源の確保を求める意見書の提出についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
稲田議会運営
委員長。
○(稲田議員)(登壇) マスクを外させていただきます。
ただいま御上程をいただきました議案第92号について、
委員会を代表いたしまして提案理由の御説明を申し上げます。
議案第92号は、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う
地方財政の急激な悪化に対し
地方税財源の確保を求める意見書の提出についてであります。
新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延し、我が国は戦後最大の経済危機に直面しています。
地域経済にも大きな影響が及び、本年度はもとより来年度においても、地方税、地方交付税など一般財源の激減が避けがたくなっています。地方
自治体では、医療介護、子育て、地域の防災・減災、雇用の確保など、喫緊の財政需要への対応をはじめ、長期化する感染症対策にも迫られ、
地方財政は巨額の財政不足を生じ、これまでにない厳しい状況に陥ることが予想されます。
よって、国会及び政府におかれては、令和3年度
地方財政対策及び
地方税制改正に向け、大要5項目の事項について実現されるよう、お手元の意見書を関係機関に提出しようとするものであります。
何とぞ議員の皆様の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○(
岩﨑議長) これより本件に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 別にないものと認め、討論を終結いたします。
これより本件を採決いたします。
本件について、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 御異議なしと認めます。よって、本件は、原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第5 議案第93号
○(
岩﨑議長) 次に、日程第5、議案第93号、地方
自治体の
デジタル化の着実な推進を求める意見書の提出についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
安田議員。
○(安田議員)(登壇) ただいま御上程いただきました議案第93号について、提案者を代表いたしまして提案理由の御説明を申し上げます。
議案第93号は、地方
自治体の
デジタル化の着実な推進を求める意見書の提出についてであります。新型コロナ感染症の感染拡大により、これまで取り組んできた
デジタル化の推進について様々な課題が浮き彫りになりました。こうした事態を受け、7月17日に閣議決定された世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進
基本計画において、我が国をデジタル技術により強靱化させ、我が国経済を再起動するとの考えの下、「国民の利便性を向上させる、
デジタル化」、「効率化の追求を目指した、
デジタル化」、「データの資源化と最大活用に繋がる、
デジタル化」、「安心・安全の追求を前提とした、
デジタル化」、「人に優しい、
デジタル化」実現のため、本格的、抜本的な社会全体の
デジタル化を進めるとの姿勢を示しました。また、政府の第32次地方制度調査会において、地方行政の
デジタル化の推進などを盛り込んだ地方行政体制の在り方等に関する答申が提出され、社会全体で徹底した
デジタル化が進むことで、東京一極集中による人口の過度の偏在の緩和や、これによる大規模な自然災害や感染症等のリスクの低減も期待できるとして、国の果たすべき役割について大きな期待を寄せておられます。
よって、国会及び政府におかれては、地方
自治体の
デジタル化の着実な推進を図るため、大要4点の事項について実施されるよう、お手元の意見書を関係機関に提出しようとするものであります。
何とぞ議員の皆様の賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○(
岩﨑議長) これより本件に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本件については、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
岩﨑議長) 御異議なしと認め、
委員会付託を省略いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
又野議員。
○(
又野議員)(登壇) マスクを外させていただきます。
日本共産党米子市議団の
又野史朗です。私は、議案第93号、地方
自治体の
デジタル化の着実な推進を求める意見書の提出について、反対する立場から討論をさせていただきます。
国のいうこの
デジタル化とは、
マイナンバーカードなどにより
個人情報を一元的に管理し、その情報を、
官民データ活用推進計画とあるように、国、
自治体、
民間企業が把握するということです。本人の知らないところで
個人情報が
民間企業に提供され、個人の
プライバシーがなくなる可能性が出てくるということです。社会学の専門家の中には、これらの
個人情報の一元化は、新たなサービスを提供するだけでなく、住民より国家及び企業優先の都市になる
危険性があると指摘する人もおられます。
個人情報の一元化は、確かに新たなサービスを生み出す可能性もありますが、国家、企業優先の社会になってしまう
危険性もあるということです。今必要なことは、
個人情報を保護しつつ、ITや情報
デジタル化などを住民の福祉向上にどう生かすのかという国民的議論です。
個人情報を、国、
自治体だけでなく、
民間企業も共有することについて国民的な合意が取れているとは思えない状況で、
個人情報が至るところに広がる
危険性のある、今の政府の
マイナンバーカードでの
デジタル化の推進はするべきではないと考えています。
以上で
反対討論を終わります。議員の皆様、よろしくお願いいたします。